排卵誘発剤や人工授精までの一般的な治療でお子様に恵まれない場合、体外受精・胚移植および顕微授精などのより高度な生殖補助技術(ART)により、妊娠が期待できます。
ヒトの体外受精・胚移植は1978年、顕微授精では1992年に初めて成功し、わが国では1992年から日本産科婦人科学会による体外受精施設登録が開始されて以来、2018年までにすでに65万人の赤ちゃんが誕生し、現在では実に新しく誕生する赤ちゃんの6.2%がこれらの医療で授かっています。
卵子の質は年齢とともに低下し、子宮筋腫などの子宮因子、糖尿病、甲状腺あるいは膠原病などの合併症も年令とともに頻度が増加しますので、治療開始は早く決断されることが望ましいと思います。